1. 腹膜透析(PD)情報サイト トップ
  2. 快適な腹膜透析(PD)ライフのための情報誌「スマイル」
  3. クローズup PDホスピタル
  4. 千葉社会保険病院

クローズup PDホスピタル

2012年スマイル冬号
記事の内容、執筆者の所属等は発行当時のままです。

千葉県

千葉社会保険病院

迅速で緊密なチームワークで、患者さんに信頼と安心感を

「思いやりのある医療」「安全で良質な医療」「チームワークのよい医療」を理念に掲げる千葉社会保険病院は、1951年の創立以来、半世紀以上にわたって地域医療に貢献してきました。1971年には腎センターを設立するなど腎不全医療に特化した病院として発展、昨年からは本格的に腹膜透析(PD)の治療をスタートさせました。腎センターを中心に、各科各職種のスタッフが密接に連携しながら診療を行っています。

診療体制を最適化してPDをスタート

周辺に大学病院や市立病院、がんセンターなど、数々の医療施設が集中する地区にある千葉社会保険病院。歴史的に保存期、透析患者さんの受け入れを積極的に行ってきました。「当院は200床規模ですが、バスキュラーアクセスセンターとして、年間1200例もの手術件数があります」と副院長で千葉県透析研究会会長を務める室谷典義先生(消化器外科)のお話の通り、千葉県の透析治療を牽引する医療機関として高い知名度を誇っています。

室谷先生は、血液透析(HD)が中心の治療から、腹膜透析(PD)も含めたトータルな腎不全の治療を提供したいとかねてより計画、昨年4月に専門医の東昌広先生と、PDの経験豊かな看護師の福岡美希さんを迎え、PDを加えた診療体制へと進化させました。腎センター内科部長に就任した東先生は、「まず、診療のベースを腎センターに置き、そこで腎臓内科と外科が連携して治療を行うようにしました。病棟と外来、透析センターの連絡も密に取るようにしています」。

左から、福岡美希看護師、室谷典義副院長、東 昌広腎センター内科部長 左から、福岡美希看護師、室谷典義副院長、東 昌広腎センター内科部長
PD担当の先生方。左から、藤野鉄平腎センター内科部長、東 昌広腎センター内科部長、鶴岡昭久腎臓内科医師 PD担当の先生方。左から、藤野鉄平腎センター内科部長、東 昌広腎センター内科部長、鶴岡昭久腎臓内科医師

情報を共有してチームの方向性を統一

PDのスタートと並行して腎移植の紹介ルートも整備。療法選択では、PD、HD、移植の説明がそれぞれのメリットだけでなくデメリットも合わせて、丁寧に説明されます。導入がスタートした昨年7月からのPD導入は18名。現在、週2回のPD外来では東先生と看護師の福岡さんがPD患者さんの管理を行い、カテーテル留置術は外科の室谷先生が担当。外科と内科、医師と看護師、その他関連職種のスタッフが迅速、かつ緊密に連携しています。「たとえばカテーテルで何かトラブルが発生しても、室谷先生にタイムラグなしで対処してもらえるので非常に助かります」と東先生が話せば、福岡さんも「医師と見解や治療方針を共有できているので、患者さんへの説明もスムーズです。こうした私たちの信頼関係は、患者さんにも安心感として伝わっているのではないかと思います」と言います。室谷先生は、「情報を共有して医療チーム全体が同じ治療方向を目指すことは重要です。そして、多職種のチームワークには間に入って触媒となる存在が欠かせませんが、その役割も東先生が上手に果たしてくれています」と笑顔で話します。

働き盛りにも、高齢者にもPDは最適の治療法

仕事を持っている人や、自分の時間を大切にしたい人にPDは最適と言う室谷先生。「患者さんからも、『PDを選択したおかげで仕事を続けられてよかった』という感想をいただき、中には『生まれ変わってもPDを選んで仕事をしたい。PDの研究に役立ててください』と寄付までしてくださった患者さんもおられました。この方のことは忘れられません。さらに、高齢者の方にも適した治療法だと思います」。東先生も「夜間の血液透析といっても夕方早く帰る必要がありますので、さらに自由が利くPDは働き盛りの人に有効。また体液量の変化がなく負荷もかからないので高齢者にも向いている」と考えています。一方で福岡さんは、できるだけ長くPDを続けてもらうために、感染症予防の重要性を強調します。「患者さんの様子は常に観察して、おかしいと思ったらすぐに電話対応や自宅訪問をするようにしています。そうすると部屋の様子から原因が見つかることもありますし、こうしたフォローは患者さんにも喜んでいただいているようです。PD管理に関しては、自信を持てるような医療を目指したいですね」と福岡さん。患者さんがライフスタイルを変えることなく生活を維持できる点がPDの魅力だと話します。

今後はさらにPDの割合を、世界水準である10%以上にまで引き上げていきたいと考える室谷先生。同様に東先生も「千葉県はまだPDの普及率が低く、県内の中心的な透析施設である私たちがPDを広めることで、患者さんの生活の質向上に貢献したい」と力強く話してくださいました。

病院データ

千葉社会保険病院

千葉社会保険病院

  • 〒260-8710
  • 千葉県千葉市中央区仁戸名町682
  • 電話 043-261-2211
ページトップ