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クローズup PDホスピタル

2013年スマイル春号
記事の内容、執筆者の所属等は発行当時のままです。

北海道

旭川赤十字病院

PDは特殊な治療ではありません。患者さんは、難しく考えないで始めてほしい

北海道のほぼ中央に位置する旭川赤十字病院は、個人の尊厳および権利を尊重するという赤十字の基本理念のもと、質の高い医療を提供しています。腎臓内科では、道北地域の医療拠点として他施設と連携をしながら診療を行っています。

保存期から腎不全の治療まで道北・道東の多くの患者さんを支える医療拠点

北海道の北部および東部の基幹病院として保存期の治療から腎生検、PD(腹膜透析)・HD(血液透析)の導入、他科入院患者さんのHD、PDの維持期までを診ている旭川赤十字病院。腎臓専門医が少ないこの地域の基幹病院として、腎臓内科部長の和田篤志先生、副部長の小林広学先生、山岸優雅先生の3人で約1500人の外来患者さんを診察しています。

数多くの患者さんを抱える同院ですが、週に1度、腎臓教室を開催し腎臓病のお話や食事の管理について詳しく説明することで、患者さんの理解を深めていく取り組みなども行われています。「食事のパートは栄養士が担当し、その他は我々3人の医師が交代で担当しています。毎回患者さんやご家族が熱心に聞いていかれますよ」(山岸先生)

左から、小林広学副部長、和田篤志部長、山岸優雅医師 左から、小林広学副部長、和田篤志部長、山岸優雅医師
腎臓内科スタッフの皆さん 腎臓内科スタッフの皆さん

カテーテル留置を含めたトータルケアで患者さんをサポート

現在、同院のPD患者さんは42人。1年前に比べ、約1.5倍に増えました。「HDができる施設が限られ、さらに遠くから通院する患者さんが多いというこの地域にあって、自宅で行えるPDには非常に大きなメリットがあります」と和田先生。小林先生は昨年からカテーテルの留置術も自身で手がけ、保存期から導入、その後のケアまでをトータルで管理し、患者さんが安心してPDを行えるよう態勢を整えました。「患者さんには、PDにして良かったと思ってもらいたいですし、良い状態で治療管理を行うことは非常に大切だと思っています。最近はリンの吸着薬や貧血の薬などの薬剤も以前に比べ良くなっていますし、頻繁に通院しないPDでも患者さん、医師双方が管理をしやすくなってきています」。

また、看護スタッフの皆さんは、退院後の生活スタイルや家族の協力なども考えたアドバイスを行ったり、院内の退院支援室と連携を取ったりと、患者さんがご自宅でも快適な治療を行えるようサポートをしています。外来を担当する透析室では、腎不全看護の専門性を高めて、より質の高い看護を行っていきたいと、意気込みを語ってくださいました。

技術を磨き、患者さんに還元

さらに、最新の情報や技術を得る機会に積極的に参加したり、看護師がPDの症例数が多い他病院に研修に行ったりと、治療の質向上に向けての取り組みにも力を入れている同院。医師・スタッフの自己研鑽を医療の質の形で患者さんに還元し、それによって患者さんの数が増え、スタッフの経験値が向上する――。そのようなよいサイクルが生まれつつあるといいます。「PDを行う人の割合はまだそれほど多くはないですが、PDは特殊な治療ではありません。透析が必要になったとき、患者さんには『まずPDから始めよう』と難しく考えないで始めてほしいと思います。トラブルが全くないわけではありませんが、それはHDでも同じこと。トラブルが起きた時にしっかり対応できるよう、我々も日々努力しています」と小林先生。山岸先生は「学校や会社に通いながらPDを続けている患者さんも多くいらっしゃいます。それぞれのライフスタイルに合わせて治療が続けられるよう、私たちと一緒に頑張っていきましょう」と話します。「最初は戸惑いもあるかもしれませんが、PDは慣れればやりやすく、社会復帰もしやすい治療法です。私たちスタッフも皆、患者さんには全面的に協力します」とサポート体制を強調してくださった和田先生。3人のドクターから、優しく力強いメッセージをいただきました。

病院データ

旭川赤十字病院

旭川赤十字病院

  • 〒070-8530
  • 北海道旭川市曙1条1丁目1番1号
  • 電話 0166-22-8111
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