1. 腹膜透析(PD)情報サイト トップ
  2. 快適な腹膜透析(PD)ライフのための情報誌「スマイル」
  3. クローズup PDホスピタル
  4. 社会福祉法人 三井記念病院

クローズup PDホスピタル

2013年スマイル冬号
記事の内容、執筆者の所属等は発行当時のままです。

東京都

社会福祉法人 三井記念病院

コミュニケーションを密に一人ひとりに最良の医療を

三井記念病院の歴史は、1909年、三井家の寄付によって開院した三井慈善病院から始まります。早くから血液透析(HD)を開始し、腹膜透析(PD)にもいち早く取り組み、腎不全医療を担ってきました。「患者さんとそのご家族に一番合った診療プランを立てていきたい」という三瀬直文腎臓内科部長/腎センター部長のもと、保存期から透析まで、一人ひとりの患者さんに適したきめ細かな医療を実践しています。

カンファレンスにより、患者さんの情報を共有

三瀬部長(中央)、齊藤先生(左)、中川さん(右) 三瀬部長(中央)、齊藤先生(左)、中川さん(右)

保存期から末期腎不全までの診療を行う三井記念病院では、3年前から患者さん向けの腎臓病教室を開催しています。また、健診センターでの講演会や開業医向け勉強会など、地域の中核病院として、腎臓病予防の啓発にも力を注いでいます。

PD診療は、週1回のPD外来日を設けており、外来前には、医師と看護師、栄養士が参加するカンファレンスを実施。スタッフが情報を共有し、方針を統一して治療に当たります。栄養士がチームに加わる意義も大きく、「食事に悩む患者さんも多く、外来時に栄養士と直接話すことで、日頃の疑問を解決できるようです。笑顔になって帰られます」と中川純子看護師は言います。また、「PDをよい状態で続けるために、体液量の管理をできる限り厳密に行うことを方針としています。当院ではバイオインピーダンス法という手法を使って体液量を測定し、そのデータを患者さんにも伝えています。治療への意識向上にも役立っていると思います」(齊藤克典先生)と、良好なPD治療のための様々な取り組みが行われています。

ライフスタイルに即した治療法を選択するために

透析センター入り口の壁面に貼られたスタッフ紹介 透析センター入り口の壁面に貼られたスタッフ紹介

「日本でPDを選択する患者さんは、まだ少ないのが現状です。その理由の一つとして患者さんへの情報提供がまだ十分でないのではないかと考え、そこに力を入れています」と三瀬部長。同院では保存期外来(CKD外来)で、スタッフが、患者さんから生活の様子を聞き取りながら、治療について詳しく説明をしています。こうして、早い段階から患者さんが、ご自身にとって最良の治療法を考えることができるようにサポートしているのです。

齊藤先生は「個々の患者さんのライフスタイルを尊重することを第一に考えています。PD、HDにどんな特徴があるのか、それが生活上どのようなメリットになるのかを具体的に伝えることが医療者の務めです」と続け、中川看護師も「患者さんが生活の中で治療を行うことをイメージできるかが、とても重要です。どのような生活をしたいか、生活の中で譲れないものは何か、透析にどのくらい時間を使えるかなどをうかがっていきます」と、スタッフが連携して患者さんに向き合う姿が浮かび上がってきます。

患者さんが満足してこその医療

スタッフの皆さん スタッフの皆さん

「患者さんが満足してこその医療」と齊藤先生。「『食事療法が大事、塩分制限を』などと言われ、PDを継続する中で大切なことが、患者さん自身に任されています。患者さんに不安や不満がある状態では、自己管理に目を向けることは難しいと思います。『PDを選んでよかった』と思えるような生活をしていただくために、私たちがアドバイス、サポートできる部分は多いと思いますので、何かあればすぐに相談してほしいですね。私たちもサポート体制をさらに整えていきたいと考えています」(齊藤先生)。

中川看護師も「患者さんに、幸せな自分らしい生活を送ってもらうことが、私たちの望みです。困ったことがあれば、いつでも医療者に相談してください」と話します。

最後に三瀬部長は、「私たちがPDを選ばれた方々の生活を支えていく力になり、患者さんがうまく生活されることが、PDが発展していく基になるのだと思います。患者さんも我々医療者も満足できる、そんなPDを目指したいですね」とPDと患者さんへの思いを込めて締めくくってくださいました。

病院データ

社会福祉法人 三井記念病院

社会福祉法人 三井記念病院

  • 〒101-8643
  • 東京都千代田区神田和泉町1番地
  • 電話 03-3862-9111(代表)
ページトップ