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クローズup PDホスピタル

2014年スマイル夏号
記事の内容、執筆者の所属等は発行当時のままです。

東京都

東京慈恵会医科大学 葛飾医療センター

経験豊富なスタッフによる、患者さん個々のライフスタイルに沿った医療を

東京慈恵会医科大学 葛飾医療センターは、葛飾区を中心とした医療圏の中核を担い、「地域と共生し進化・創造し続ける病院」を目指して日々の診療に当たっています。腎臓・高血圧内科では、豊かな経験を持つスタッフがあらゆる疾患に対応し、検査や治療が行われています。

患者さん一人ひとりに合わせた治療とフォロー

池田雅人診療部長 池田雅人診療部長

国内でも有数の、86名(取材時)ものPD患者さんを診る葛飾医療センター。腎臓・高血圧内科では、可能な限り個々の患者さんの希望に合わせた「テーラーメード医療」を診療の特色としています。池田雅人診療部長は、「まず患者さんと共に腎臓病を治す医療を優先します。そのためには腎生検を行い、しっかりと原因の確定診断をつけることが重要です。やむを得ず腎代替療法が必要になった場合には、当院では良好な治療成績を収めているPDを勧めています。PDでは必ずしもすべての患者さんが、1日4回のバッグ交換を必要とするわけではありません。中には1日1~2回のバッグ交換でよい患者さんもいらっしゃり、患者さんごとに必要な透析液量を確保した上で、日中に仕事はあるのか、どのような生活を望まれているのか、など、一人ひとりのご希望をできるだけ考慮しています」と話します。

また、患者さんへのフォローも手厚く、導入直後、腹膜炎や出口部感染合併時には手技などの教育、再教育にしっかりと時間をかけ、外来でも看護師が患者さんごとに、自己流になりがちな手技をその場で再教育しています。こうした取り組みが功を奏してか、同院でのPD治療成績は世界的にも優秀な成績で、さらに、近年はPDを導入したいという理由で同センターを訪ねる患者さんも増えています。

日々研鑽を積むスタッフ

東京慈恵会医科大学の系列4病院では、PDの診療、普及に以前から注力してきましたが、葛飾医療センターでは池田先生が赴任した8年程前から本格始動しました。「当院は大学という教育機関でもあるので、PD教育に必要な機会を十分とるよう心がけています」と話す池田先生はまず、医師や看護師のスキルアップに着手。導入時の入院期間は3週間以上十分確保し、腹膜炎時も入院で治療することで、治療や教育を強化しつつ、病棟の医師や看護師がPD患者さんに接する機会が増えるようにしました。その結果、病院全体のPDの認識が進み、PD診療と看護のスキルアップも得られました。「昔は外科で実施していたカテーテル手術は、腎臓内科医が行うようにしました。腎臓内科の主治医が手術まで手掛けることは何よりも患者さんに大きな安心感を提供でき、患者さんからは多大な信頼感が得られます。この効果を全国に広げていけるよう新しくインターベンショナルネフロロジー研究会を開設し、全国の腎臓内科の先生方と活動を行っています」と池田先生。

看護師の間でも、スキルアップを目的とした取り組みが行われています。月に1回行われるローテーションもその一つで、病棟や透析室の看護師がPD外来に出向き業務に携わります。また、定期的な勉強会やカンファレンスを通じて情報交換を行い、診療に活かしています。

患者数の増加はスタッフのPD教育頻度を増加させ、熟練スタッフがさらに増加、結果的に腹膜炎罹患率などPD治療成績が向上し、最終的に患者さんに良好な医療を還元できるという理想的な循環がある同院。「当面は100人くらいまでPD患者さんが増えても対応可能です」と池田先生は話します。

人生を楽しむためのPD

池田先生と東京慈恵会からPDコーディネーターとして派遣されている看護師の澁江育子さん 池田先生と東京慈恵会からPDコーディネーターとして派遣されている看護師の澁江育子さん

池田先生は、「旅行に行きたい、こんな運動をしたい、PD回数を減らしたい、もっと食べたい、などいろいろ我慢している方も多いと思いますが、ぜひ正直に自分のご希望を担当の先生に伝えてみましょう。相談の結果、外出時はPDを1日休めて助かりました、無事旅行に行けてうれしいですという一言を聞けたら、担当の先生もきっと喜んでくれると思います」とおっしゃっています。「患者さんには人生を楽しんでほしいですから、そのためにも病院としても、治療の質のさらなる向上に努めたいですね」と、患者さんへの思いと将来の展望を語ってくださいました。

理想的なPDの治療環境を実現しているスタッフの皆さん 理想的なPDの治療環境を実現しているスタッフの皆さん

病院データ

東京慈恵会医科大学 葛飾医療センター

東京慈恵会医科大学 葛飾医療センター

  • 〒125-8506
  • 東京都葛飾区青戸6-41-2
  • 電話 03-3603-2111(大代表)
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