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クローズup PDホスピタル

2015年スマイル春号
記事の内容、執筆者の所属等は発行当時のままです。

愛知県

藤田保健衛生大学病院

患者さんの状況に応じ、最適な治療を提供します

藤田保健衛生大学病院は「我ら、弱き人々への無限の同情心をもて、片時も自己に驕ることなく医を行わん。」という理念のもと、常に患者さんの立場に立ち、求められる医療を実践できるよう努力しています。高度先進医療を行う大学病院でありながら、地域医療を支える基幹病院としての役割も担っています。

PDの導入・継続をチームで支援

左から 看護長 辻井しずさん(2-9病棟、透析)、腎内科 教授 湯澤由紀夫先生(病院長)、腎内科 教授 長谷川みどり先生、腎内科 講師 小出滋久先生 左から 看護長 辻井しずさん(2-9病棟、透析)、腎内科 教授 湯澤由紀夫先生(病院長)、腎内科 教授 長谷川みどり先生、腎内科 講師 小出滋久先生

「腎内科では急性期から慢性期までを総合的に診療できる体制をとっており、患者さん個々の状況に応じた最適な治療を提供できることが特長です」と話すのは、腎内科教授(病院長)の湯澤由紀夫先生。腎代替療法としては、腹膜透析(PD)・血液透析(HD)のほか、腎移植にも積極的に取り組んでおり、献腎移植・生体腎移植の件数は国内トップクラスです。

現在、同科で透析を導入する患者さんの内、PDを選択する方は約1割です。「できるだけ長く活動的な生活を続けたいと望む腎臓病患者さんが増えています。治療法の選択は個々の患者さんの状況によって決まるため、一概に言えませんが、残腎機能がある患者さんには、まずは日常生活において活動制限の少ないPDをお勧めする方針です。HDや移植への橋渡しができる治療でもありますので、20%ぐらいの方にはPDを選択してもらえるような状況が理想と考えます」と湯澤先生は話されます。

また、同院の周辺には関連病院が5つありますが、湯澤先生は「より多くの患者さんにPDの恩恵を受けてもらえれば」と、それらの施設でもPDが選択肢の一つとして自然に提供される環境を整えたい考えです。講師の小出滋久先生も「PD治療の普及は、地域における腎臓病患者さんの生活の質向上につながると思います」と語ります。

同院のPD患者さんは、現在35名。患者さんがPDをスムーズに導入・継続できるような体制を整えています。

「保存期からカテーテル挿入手術を含む透析導入期、そして維持期に至るまでを腎内科の医師が継続して診ています。病状が変化して治療方法が変更になっても、腎内科の医師が連携して担当するため、安心感を持ってもらえるようです」と小出先生。

専門外来として設置されている腹膜透析外来では、診療を行うだけではなく、PDに関して不安や悩みを抱えている患者さんや家族に対して、医療スタッフが時間をかけて相談にのり、その解消に努めています。

そして、訪問看護との連携によるサポートにも取り組んでいます。「腎内科の看護師は、訪問看護ステーションの看護師から患者さんのご家庭での様子を細かく聞いています。その情報をもとに、よりきめ細やかな指導やアドバイスを行います。訪問看護との連携体制ができて以来、患者さんの治療に対する安心感が増したように感じています」と辻井しず看護長。さらに「将来的には患者会など、患者さん同士が交流できる企画ができると良いですね」と展望を述べます。

医師の育成や市民への啓発活動にも注力

将来の医療を担う医師の育成も大学病院である同院の重要なテーマです。「1人の医師が腎臓病のすべての段階を診る体制は、医師のレベルアップにも役立っています」(湯澤先生)。腎内科教授の長谷川みどり先生も「外来で患者さんの元気な姿を見ているからこそ、当科の医師はPDのメリットを実感しているのです」と強調します。

良質の医療を提供する一方で、地域の方々に腎臓病をもっと身近に感じて欲しいと、一般市民に対する啓発活動にも力を入れています。長谷川先生は「定期的に市民公開講座を開催したり、世界腎臓デーへ参加したりと、様々な取り組みを行っています」と語ります。

湯澤先生は「腎臓病患者さんも積極的に社会的な活動を」、長谷川先生も「上手に病気と向き合って楽しい人生を」と、患者さんに生活の質を保って欲しいと口を揃えます。小出先生は、「PD患者さんは自ら治療に関わることで、ご自身の病気と向き合う力が培われているように感じます。自信を持って、治療に取り組んで欲しいですね」と述べました。辻井さんは「治療で困ったことがあれば、1人で悩まず、ぜひ医療スタッフに相談してください」とメッセージを送ってくださいました。

チーム医療に取り組む腎内科の先生方 チーム医療に取り組む腎内科の先生方
腎内科病棟のスタッフの皆さん 腎内科病棟のスタッフの皆さん

病院データ

藤田保健衛生大学病院

藤田保健衛生大学病院

  • 〒470-1192
  • 愛知県豊明市沓掛町田楽ヶ窪1番地98
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