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クローズup PDホスピタル

2015年スマイル夏号
記事の内容、執筆者の所属等は発行当時のままです。

京都府

独立行政法人国立病院機構 京都医療センター

外来と透析室、病棟の密な連携が患者さん一人一人の治療を支える

京都医療センターは39診療科を標榜する高度総合医療施設で、伏見区周辺地域における中核病院としての役割を担っています。腎疾患の専門医療施設でもあり、高度な医療を提供する一方で、開業医との連携体制の強化や、患者さんに対する腎臓病教育など、さまざまな取り組みを行っています。

開業医と連携し慢性腎臓病(CKD)の早期治療をめざす

左から2病棟8階副看護師長 透析看護認定看護師 川瀬真紀子さん、診療科長 八幡兼成先生、透析療法指導看護師、CAPD認定指導看護師 瀧井友美さん 左から2病棟8階副看護師長 透析看護認定看護師 川瀬真紀子さん、診療科長 八幡兼成先生、透析療法指導看護師、CAPD認定指導看護師 瀧井友美さん

腎臓内科では、慢性腎臓病(CKD)への取り組みの一環として、地元の伏見医師会とともに「CKD医療連携の会」を2011年からスタートさせました。「CKDは自覚症状がないために、健康診断で異常が確認されても、すぐに腎臓の専門医を受診する方は少なく、適切な治療が遅れることもあります。そこで、開業医など非専門医の先生方から専門医へスムーズに患者さんを紹介していただくために、連携の強化が必要だと考えました」。「連携の会」がスタートしてからは、「実際に早期の段階で腎臓内科に紹介されてくるケースが増えましたね」と診療科長の八幡兼成先生は語ります。

疾患や治療についての患者さんの理解促進を目的とした教育入院も行っていて、毎週月曜日と火曜日は入院患者さん向けに腎臓教室を開いています。「月曜日はCKDについての勉強を、火曜日は透析治療について詳しい説明を行います。必要があれば、外来患者さんにも出席してもらっています」と八幡先生。川瀬真紀子副看護師長は「火曜日の説明は、実際の治療の雰囲気を感じてもらえるように透析室で行っています。また、DVDを使用するなど、より良く理解していただけるように工夫をしています。患者さんの中には、透析が近づきショックで動揺される方もいますので、認定看護師や透析療法指導看護師などの資格を持った看護師が講師となり、患者さんの心のケアも併せて行います」と説明します。さらに「教室に参加された後、再度病棟でもフォローが行われますが、特に不安が強そうな方についての情報は共有し、病棟の看護師が相談に乗っています」と川瀬副看護師長が話される通り、腎臓内科の外来と透析室、病棟がしっかりと連携し、患者さんの不安軽減にチームで対応されています。

連続的に透析を行えるPDは高齢者に適している

同院のPD患者さんは現在約20人で、20歳代から70歳代まで幅広い年代の方がいらっしゃいます。八幡先生はPDについて「連続的な治療ですので、心血管への負担が軽く、高齢者に向いていると思います。今後、介護などの支援が充実すると、高齢者でもよりPDを選択しやすくなるのではないでしょうか」と話されます。川瀬副看護師長は「PDをされている患者さんは自分のペースで治療が行えますから、皆さんとても生き生きとされています」とPD患者さんの印象を語ります。

PD外来では、医師の診察の前に、看護師たちが患者さんに問診を行います。「食事や手技で困っていることなどについて、相談に乗ったりアドバイスしたりしています」と語るのは透析療法指導看護師の瀧井友美さん。食事のコントロールがなかなかうまくいかない患者さんに対しては、食事記録をつけてもらうことで食事に対する意識を上げるなど、「患者さんが無理なく1つずつ問題点をクリアできるようにしていきます」と話しています。

腎臓内科では、PD患者さんが将来、在宅血液透析(HHD)という選択肢を持てるようになることをめざしています。八幡先生は「若い患者さんにとっては、PDは在宅での治療であるため、これまでの仕事を継続できるというメリットがあります。ただ、PDは長い期間続けられるわけではありません。PDからHHDへと移行することで、在宅での治療が継続できるようになれば良いと考えています」と話し「PDやHD、腎移植を含め、患者さんに合った治療法を一緒に考えていきたいですね」と笑顔で語ります。川瀬副看護師長も「PD患者さんがその人らしく楽しく過ごしていけるようサポートしていきたいと思っています」と話し、瀧井さんは「PDは当たり前の日常生活を送ることが可能な治療法だということをもっと伝えていけたらと思っています」と抱負を語ってくださいました。

腎臓内科の先生方とスタッフの皆さん 腎臓内科の先生方とスタッフの皆さん
八幡先生(後列右)と透析室スタッフの皆さん 八幡先生(後列右)と透析室スタッフの皆さん

病院データ

独立行政法人国立病院機構 京都医療センター

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