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クローズup PDホスピタル

2015年スマイル冬号
記事の内容、執筆者の所属等は発行当時のままです。

愛媛県

日本赤十字社 松山赤十字病院

地域との連携体制を確立し、早い段階からの治療を目指す

日本赤十字社 松山赤十字病院は、大正2年に開設された歴史ある病院です。地域の病院やクリニックの診療をサポートする「地域支援病院」に指定され、高度急性期の医療を提供する一方で、地域のクリニックとの連携を密にしながら、高齢化の進行に伴う腎疾患患者の増加にも対応できる医療体制づくりに取り組んでいます。

患者さん自身が治療法を理解した上で、PDを選択する

インタビューに答えていただいた腎臓内科(腎センター)の先生方。 インタビューに答えていただいた腎臓内科(腎センター)の先生方。左から岡 英明副部長、上村太朗副部長、相原成志医師。

同院では1985年に腎センターが、1997年には腎臓内科専門外来が開設され、腎疾患に対する診療体制が整いました。現在医師8名、看護師14名のスタッフで、診療を行っています。

2013年5月からは、慢性腎臓病(CKD)の進行抑制を目的とした短期教育入院を開始しました。「教育入院は地域の先生方から紹介された患者さんにも提供しています。現状ではCKDステージ4~5の方が多いですが、より早い段階でご紹介いただけるようにしたいですね」と腎臓内科副部長の上村太朗先生。腎臓の基礎知識に加え、今後の病状の見通しや病気を悪化させる原因などを学べる教育入院ですが、「教育入院をされた方は、透析や移植の導入がとてもスムーズです。入院中に腎代替療法についての詳しい説明を聞いて、十分納得されるためだと思います」と同じく腎臓内科副部長の岡英明先生が語るように、透析が必要になる方にとっても有意義なプログラムであることがうかがえます。

2014年からは、透析室看護師の協力のもと、「腎代替療法選択外来」をスタート。患者さんが、適切に治療を選択できるよう、相談とサポートを行っています。

現在、56名のPD患者さんを診療する同院では、近年、PDを選択する患者さんが増加し、2014年の導入率は前年の2倍を超えたそうです。「患者さん自身が治療法について勉強し、PDのメリットについて理解していることが、大きな要因だと思います」と上村先生は話します。腎代替療法選択外来では、PD患者さんのバッグ交換を見学してもらう機会も設けられています。「見学した方はPDに対する不安が解消するようで、みなさんPDを選択しています」と相原成志先生は語ります。

また、「当院のPD導入患者さんの平均年齢は、2005年以前は51歳でしたが、2006年以降は62.6歳となっています」(上村先生)と高齢化が進んでいます。岡先生は「PDは生活スタイルに合わせて在宅で治療が行えますし、高齢者は透析量も多くは必要としないので、むしろ向いていると思います」と、高齢患者さんへのPDのメリットも話してくださいました。

良好なPDライフを維持するために、全力でサポート

腎臓内科(腎センター)の先生方。 腎臓内科(腎センター)の先生方。
後列左から、相原成志先生、平島佑太郎先生、岡英明先生、宿理朋哉先生
前列左から、近藤美佳先生、上村太朗先生、原田篤実先生、岩田伶先生

良好なPD治療を継続するための工夫についてもお伺いしました。「腹膜に負担をかけないよう、ブドウ糖濃度の高い透析液はなるべく使わないようにしています。そのためには食事管理が大切ですので、年に数回、栄養士による個別指導を行っています。また、高齢の方は、交換回数を少なくして、腹膜を休息できるようにもしています」と岡先生。また、腹膜炎に対して、24時間迅速に対応できる体制が取られています。

今後の目標として上村先生は「CKDの進行抑制のために、患者さんをより早期に紹介していただき、地域の先生方と一緒に診療にあたりたいと思います。またPD導入後に診療して頂ける地域の医療機関も増やしたいですね。そのために、地域の先生方とのコミュニケーションをより深めていきたいです」と話します。岡先生は「PDのメリットは旅行や趣味などを大いに楽しめる点です。われわれも患者さんの希望をできるだけかなえられるような治療を実現したいと思います」と語ります。相原先生は「PDほど患者さん主体の治療はありません。自己管理されている患者さん達はすばらしいと思います。PDを良い状態で続けられるよう、われわれ医療スタッフがしっかりとサポートしていきます」と述べてくださいました。

病院データ

日本赤十字社 松山赤十字病院

日本赤十字社 松山赤十字病院

  • 〒790-8524
  • 愛媛県松山市文京町1番地
  • 電話 089-924-1111(代表)
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