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クローズup PDホスピタル

2016年スマイル秋号
記事の内容、執筆者の所属等は発行当時のままです。

神奈川県

社会福祉法人 恩賜財団 済生会横浜市東部病院

在宅での治療を、地域と連携して全力でサポート

地域に根差した中核病院として、済生会横浜市東部病院は今年で開院10年目を迎えました。急性期医療および種々の高度専門医療を中心に提供する中、月間約600名の慢性腎臓病(CKD)患者さんが通院し、1年間に約75名の血液透析(HD)、約30名の腹膜透析(PD)の導入を行っています。

地域医療とのつながりを深め、継続して患者さんを見守る

前列左から、鯉渕先生、宮城先生、後列右から、佐々木さん、藤村さん、平尾さんとスタッフの方々 前列左から、鯉渕先生、宮城先生、後列右から、佐々木さん、藤村さん、平尾さんとスタッフの方々

PDは在宅で自分の生活リズムに合わせて治療できるという大きなメリットがある一方で、ご家族への負担が問題となることもあります。「高齢の患者さんが増える中で、介護者の負担も考えて治療を考えて行くことが大切だと思っています。その中で、地域医療のサポートが入ることで、患者さんとご家族の負担を軽くすることもできます」と話す腎臓内科部長の宮城先生は、長年、診療所や訪問看護などとの連携に取り組んでいます。実際に、通院が困難なため入院での透析を勧められ困っていた患者さんで、地域と病院スタッフが協力して奥様の介護をサポートすることにより、在宅でのPDが実現した方もいました。また、昨年から、PDを中心とする地域連携を強化するため、近隣の訪問看護師と病院の医師・スタッフが定期的に会合を持っています。「訪問看護師さんもPDについて興味を持ち熱心に勉強してくれています」と腎臓内科医長の鯉渕先生。こうして、訪問看護師が困った時に気軽に病院スタッフに相談できる"顔の見える関係"ができています。

患者さんの中には、病院でバッグ交換の指導を受けても、自宅で続けるうちにだんだんと自己流になる方もいますが、訪問看護師が入ることで定期的に指導できます。「訪問看護師が出口部の異常などを早期に気づいてくれることで、腹膜炎での緊急入院が減ってきました」と、透析室看護師長の平尾さんは連携の効果を実感しています。

さらに、2016年の夏からは、導入のための入院を終えて自宅に帰った患者さんを病院のスタッフが訪問して、訪問看護師に引き継ぎながら指導を行うことで、患者さんのさらなる安心感につなげていきたいと考えています。

PDで患者さんとご家族に楽しく充実した人生を

「PDは、CAPD、APD、交換の時間帯など、患者さんやご家族の状況に合わせてアレンジでき、その人らしく過ごせるのがメリットだと思いますので、私たちもそれを支援していきたいです」と語る藤村さんが所属する病棟では、スタッフ全員がPDの知識とスキルを身に付け、患者さんだけでなく、ご家族の都合に合わせて夜の時間帯にも導入時の指導を行うなど、きめ細かく対応しています。

また、導入後 "孤独になりがち"というPD患者さんへの配慮も欠かせません。「HDと違い頻回に通院する必要がないために、PD患者さんは日常的に病院のスタッフと顔を合わせる機会がありません。ストレスをためないように、病院のスタッフや訪問看護師に話をして、気分を楽にしていただきたい」という鯉渕先生は、これからPD患者さんの交流の場ともなるような勉強会も開催していきたいと考えています。

さらに医療連携センター看護師の佐々木さんは社会福祉へも目を向けています。「介護者の負担をできるだけ減らすための地域連携も非常に大事だと思います。また、PD患者さんが利用できるデイサービスが増えれば、家に閉じこもりがちな高齢の患者さんの活動範囲はもっと広がると思います」。また、「透析導入後も、ライフスタイルや身体能力、周りの環境は変わってきます。今、何が自分にとって良いのか、介護者にとってはどうかを考えながら相談してもらい、それに医師や看護師だけでなく、臨床心理士やソーシャルワーカーなど多職種で対応していく体制が大切だと考えて取り組んでいます」と宮城先生。PDを選択した患者さんとご家族により良い人生を過ごしていただくために常に一歩先を目指す、病院のスタッフの姿がうかがわれました。

病院データ

社会福祉法人 恩賜財団 済生会横浜市東部病院

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