1. 腹膜透析(PD)情報サイト トップ
  2. 快適な腹膜透析(PD)ライフのための情報誌「スマイル」
  3. クローズup PDホスピタル
  4. 関西医科大学総合医療センター

クローズup PDホスピタル

2019年スマイル春号
記事の内容、執筆者の所属等は発行当時のままです。

大阪府

関西医科大学総合医療センター

充実した療法選択外来と医師と
看護師および地域との連携で
腎臓病患者さんを支援

関西医科大学総合医療センターの腎臓内科では、全ての腎臓病患者さんからいつでも真に頼りにされる病院・透析センターとなるよう、日々研鑽に励んでいます。同センターで透析を導入する患者さんは年間約50人、現在は65人の血液透析(HD)患者さんと24人の腹膜透析(PD)患者さんの治療に当たっています。

CKD看護外来で得られた情報を医師と共有

腎臓内科、透析センターの皆さん。前列左から3人目が菊池先生 腎臓内科、透析センターの皆さん。前列左から3人目が菊池先生

病院内や近隣の開業医からの紹介で、多数の慢性腎臓病(CKD)患者さんが受診する腎臓内科では、生活指導や栄養指導に力を入れ、CKDの進展抑制に向けた治療が行われています。腎臓内科科長で透析センター長の菊池早苗先生は「腎臓病は自覚症状が乏しく合併症も多いので、患者さんには病識を持っていただくことが大切とお伝えしています。病気の状態や治療の内容を理解することで、真剣に治療に向き合ってもらえると考えています」と話します。

「CKD看護外来」では、医師の診察前に看護師が患者さんの身体所見や生活の近況などを聞き取り、その情報を共有した上で医師が診療を行うなど、医師・看護師間でスムーズな連携が図られています。また、CKD看護外来で得られた情報は、患者さんが持参する連携手帳を通じてかかりつけ医とも共有しています。

腎不全看護のスペシャリストとして
患者さんをサポート

腎代替療法が必要となった患者さんに対しては、「腎代替療法選択外来」が設けられています。2008年にスタートしたこの外来では、腎代替療法の詳しい説明に加え、患者さんが生活環境や趣味、心配事などを書き込むことができる冊子を利用して、医師や看護師と患者さんが一緒に治療を決めるシェアード・ディシジョン・メイキング(Shared Decision Making;SDM)を実践しています。透析センターの看護師の皆さんは「患者さんが抱えるさまざまな問題や悩みの整理、治療への向き合い方を一緒に考えるための外来です。医師の医学的な意見と看護師の看護的な意見、患者さんが希望する生活の3つが合致し、個々の患者さんが納得できる治療法を選択できるようお手伝いしています」と説明します。

透析センターでは、看護師が腎代替療法選択外来や、HDおよびPD患者さんをチームで担当する固定チームナーシング制を採用しており、チーム全体で継続的に患者さんと関わることで、きめ細かい看護の実現につなげています。チーム間の連携も円滑に行われ、全員が全ての治療法の知識を持つ腎不全看護のスペシャリストとして患者さんをサポートしています。

安心してPDを継続できる地域を目指し
京阪PDネットワークを構築

2010年には同センターが中心となり、京阪エリアでPDを実施する病院・診療所・訪問看護ステーション・介護支援施設から成る「京阪PDネットワーク」を発足。PD患者さんの健康とQOL向上のための地域医療連携を進めています。15施設で始まった同ネットワークは、現在では27施設にまで増えました。同センターではPD導入までに各患者さんを担当する訪問看護ステーションを決めています。退院前には患者さんと医師、病棟と透析センターの看護師、訪問看護師とでカンファレンスを行い、退院後も必要に応じ継続的に訪問看護が行われています。「外来では気付かない、自宅で困っていることを見つけてもらえる」「躊躇していた高齢者の方がPDを選ぶきっかけになる」など、大きな役割を果たしています。

また、日本腹膜透析医学会の教育研修医療機関となり、同センターの特色である医師・看護師の連携と腎代替療法選択外来の内容を組み込んだ研修を提供しています。今後、研修参加施設との連携を図り、患者さんに充実したPD医療を提供できるネットワークが広がることを目指しています。

最後に、菊池先生から「PDでは導入した時点から生活スタイルが変わってきても、治療が日常生活にうまくなじんでいることが望ましいと思っています。生活の中で交換の時間が合わないなど、困ったことや希望があれば、遠慮なく言ってください」、看護師の皆さんから「PDは残存腎機能を長持ちさせることができる治療です。できるだけ長くPD治療を続けていただけるように、看護師も先生方とともに患者さんを支えていきたいと思っています」とのメッセージをいただきました。

病院データ

関西医科大学総合医療センター

関西医科大学総合医療センター

  • 〒570-8507
  • 大阪府守口市文園町10番15号
  • 電話(代表)06-6992-1001
ページトップ