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なんでも相談室

2012年スマイル冬号
記事の内容、執筆者の所属等は発行当時のままです。

ずっと貧血状態が続いています。なぜ、貧血になるのでしょうか?改善させるにはどうしたらよいのでしょうか?

(60代 男性 PD歴3年)

深澤先生
腎臓には赤血球をつくるホルモン、エリスロポエチンを産生する機能があります。そのため、腎機能が低下するとエリスロポエチンの量が減少し、必然的に貧血が起こりやすくなるのです。最近はこれを改善する「ESA製剤」という薬が登場していますが、この製剤を使用しても貧血症状がよくならなければ、薬の量が不足しているケースや、鉄欠乏性貧血を合併している可能性が考えられます。また、副甲状腺機能亢進症や透析不足の場合もあるかもしれません。様々な原因が複合的に関係している可能性もありますが、基本的には採血の結果に応じて対処することになります。たとえば鉄欠乏症貧血を合併している状況では、食事からの鉄分摂取だけでは追いつかないので、食事に加えてさらに鉄を補う必要があります。このように、検査をもとにして主治医の先生と相談し、ご自身に合った対処を進めていくとよいでしょう。

回答者
山梨大学医学部附属病院 泌尿器科 血液浄化療法部部長 深澤 瑞也 先生、外来副師長 宮澤 久美さん

山梨大学医学部附属病院

泌尿器科 血液浄化療法部部長 深澤 瑞也 先生
外来副師長 宮澤 久美さん

患者さんへのメッセージ

深澤先生
PDのメリットは、残存腎機能を維持できることで、それは、生命予後にもよい影響があることがわかっています。腹膜や残存腎機能を守るために、特に、導入初期の塩分の摂りすぎには注意してください。体内に水がたまり、より多くの水分を透析で除去する必要が出てきてしまい、腹膜にも残存腎機能にも良くありません。また、塩分制限に慣れておけば、腎機能がなくなってからも体調の管理が楽になります。PDは決して難しい治療法ではありません。最低限のルールを守り、よい状態で在宅治療を続けてください。

宮澤さん
PDは自己管理が大変だと感じる方もいるかもしれませんが、せっかく自分の時間を持てる治療法を選んだのですから、どんどん外に出て気分転換をしてください。ほとんどのことが普通の人と同じようにできると思って挑戦もしていただきたいと思います。少しの勇気を出して、我々医療スタッフのバックアップも有効に活用しながら、ぜひ楽しんでください。心持ちがよくなれば体調にもよい影響が出てきますし、様々なことが好循環になっていきますよ。

病院データ

山梨大学医学部附属病院 泌尿器科

  • 〒409-3898
  • 山梨県中央市下河東1110
  • 電話 055-273-1111(代)
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