1. 腹膜透析(PD)情報サイト トップ
  2. 快適な腹膜透析(PD)ライフのための情報誌「スマイル」
  3. なんでも相談室
  4. 2012年
  5. 週1回血液透析(HD)を併用…

なんでも相談室

2012年スマイル冬号
記事の内容、執筆者の所属等は発行当時のままです。

週1回血液透析(HD)を併用していますが、HD後、クレアチニンが半減します。腹膜透析(PD)ではクレアチニンの除去はできないのでしょうか?また、クレアチニン値が高いと人体にどのような影響が表れてくるのでしょう?

(50代 男性 PD歴6年1ヵ月)

深澤先生
クレアチニン値の変化には、HDとPDにおける治療の性質の違いが関係しています。図を見ていただくとわかりますが、PDは毎日行う継続的な治療なので、いつ採血してもクレアチニン値は大きく変わりません。PDがクレアチニンを除去していないというわけではなく、その日に出た毒素をその日のうちに処理しているため変化がわかりづらいのです。これに対してHDは週2~3回行われる間歇的な治療で、治療の直後にはクレアチニン値が大きく下がりますが、この低下は一時的なもので、次回の透析時までには再び上昇していきます。この上下幅を平均していくと、PDと変わらないレベルに落ち着きます。クレアチニン値が上がると気分不快や食欲不振など尿毒症の症状につながります。この値を下げるためには、食事のコントロールやHDとの併用療法が効果的と言えます。

体内環境の変化の相違

回答者
山梨大学医学部附属病院 泌尿器科 血液浄化療法部部長 深澤 瑞也 先生、外来副師長 宮澤 久美さん

山梨大学医学部附属病院

泌尿器科 血液浄化療法部部長 深澤 瑞也 先生
外来副師長 宮澤 久美さん

患者さんへのメッセージ

深澤先生
PDのメリットは、残存腎機能を維持できることで、それは、生命予後にもよい影響があることがわかっています。腹膜や残存腎機能を守るために、特に、導入初期の塩分の摂りすぎには注意してください。体内に水がたまり、より多くの水分を透析で除去する必要が出てきてしまい、腹膜にも残存腎機能にも良くありません。また、塩分制限に慣れておけば、腎機能がなくなってからも体調の管理が楽になります。PDは決して難しい治療法ではありません。最低限のルールを守り、よい状態で在宅治療を続けてください。

宮澤さん
PDは自己管理が大変だと感じる方もいるかもしれませんが、せっかく自分の時間を持てる治療法を選んだのですから、どんどん外に出て気分転換をしてください。ほとんどのことが普通の人と同じようにできると思って挑戦もしていただきたいと思います。少しの勇気を出して、我々医療スタッフのバックアップも有効に活用しながら、ぜひ楽しんでください。心持ちがよくなれば体調にもよい影響が出てきますし、様々なことが好循環になっていきますよ。

病院データ

山梨大学医学部附属病院 泌尿器科

  • 〒409-3898
  • 山梨県中央市下河東1110
  • 電話 055-273-1111(代)
ページトップ