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なんでも相談室

2012年スマイル冬号
記事の内容、執筆者の所属等は発行当時のままです。

仕事をしているので、外食も多いのですが、外食時の注意点を教えてください。

(40代 女性 PD歴6年8ヵ月)

宮澤さん
最近は健康志向で、メニューに栄養成分を表示する店が増えました。表示があれば、よくチェックしてメニューを選びましょう。気をつけるべきポイントは、特にリンとナトリウム(塩分)です。リンはたんぱく質の多い食品に多く含まれます。これからの寒い時期、また忘年会・新年会などで鍋料理が多くなりますが、鍋によく使われる練り物にはリンが多いので注意しましょう。また、締めの雑炊には、塩分ばかりでなく、具の野菜などから溶け出したカリウムも多く含まれていますので、雑炊はできるだけ遠慮した方がよいでしょう。その他、外食でよく食べられる麺類については、つゆに塩分が多く、控えることはよく知られていますが、うどんやラーメンは製麺時に塩を使っていることは意外に知られていません。なるべく、製麺時に塩を使用しないそばを選ぶなど工夫しましょう。スーパーやコンビニで食品を買う時も、成分表示に目を通す習慣をつけてください。気をつけなければならないのが、食塩とナトリウムの換算です。ナトリウム約400mgが食塩1gに相当するので、この換算を覚えておくとよいでしょう。また、食品の成分表示には「100mLあたり」とか「100gあたり」の量で記載されていることも多いので、全体量と誤解しないように注意が必要です。

深澤先生
日本人は外国人に比べて、塩分を過剰に摂取していると言われます。大量に汗をかいている時などは別ですが、普段の食事で積極的に塩味を加える必要はないと考えて問題ありません。弁当なども、しょうゆをかける前にそのまま食べてみてください。意外と味があるものですし、次第に味覚も慣れてきます。

回答者
山梨大学医学部附属病院 泌尿器科 血液浄化療法部部長 深澤 瑞也 先生、外来副師長 宮澤 久美さん

山梨大学医学部附属病院

泌尿器科 血液浄化療法部部長 深澤 瑞也 先生
外来副師長 宮澤 久美さん

患者さんへのメッセージ

深澤先生
PDのメリットは、残存腎機能を維持できることで、それは、生命予後にもよい影響があることがわかっています。腹膜や残存腎機能を守るために、特に、導入初期の塩分の摂りすぎには注意してください。体内に水がたまり、より多くの水分を透析で除去する必要が出てきてしまい、腹膜にも残存腎機能にも良くありません。また、塩分制限に慣れておけば、腎機能がなくなってからも体調の管理が楽になります。PDは決して難しい治療法ではありません。最低限のルールを守り、よい状態で在宅治療を続けてください。

宮澤さん
PDは自己管理が大変だと感じる方もいるかもしれませんが、せっかく自分の時間を持てる治療法を選んだのですから、どんどん外に出て気分転換をしてください。ほとんどのことが普通の人と同じようにできると思って挑戦もしていただきたいと思います。少しの勇気を出して、我々医療スタッフのバックアップも有効に活用しながら、ぜひ楽しんでください。心持ちがよくなれば体調にもよい影響が出てきますし、様々なことが好循環になっていきますよ。

病院データ

山梨大学医学部附属病院 泌尿器科

  • 〒409-3898
  • 山梨県中央市下河東1110
  • 電話 055-273-1111(代)
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