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なんでも相談室

2013年スマイル春号
記事の内容、執筆者の所属等は発行当時のままです。

毎日、除水量が変動しますが、なぜでしょう。

(64歳 男性 PD歴4年 HD併用)

毎日、腹膜透析(PD)を同じ方法で行っていても、除水量はいつも同じではありません。この理由には大きく2つあります。まず、腹膜透析ではどのようにして除水できているのかということですが、これは腹膜透析液の浸透圧と血液の浸透圧の差を用いています(ちょっと難しい話ですが)。腹腔に入れた透析液の浸透圧が高い(単純に言うと"液が濃い")ので、血液中の水分(塩分も含みます)が腹膜透析液のほうに移動して除水されるわけです。しかし、血液の状況はいつも一定ではありませんし(例えば、食後などで血糖が高いと"血液が濃く"なります)、腹膜表面の毛細血管の流れもいつも同じというわけでもありません。食事の内容や量、体調が変化することで除水量も変わります。2つ目の理由は、実は腹腔には除水されているのに、それがうまく排液されない場合です。これには腹腔の中のカテーテル先端の位置やその周りの状況が関係しています。カテーテル先端の位置が頭の方に移動したり、周りの組織に当たったりしてうまく排液されない場合もあります。除水量が少なくなったまま数日続くようなら、おかかりの病院に相談されるのがいいと思います。

回答者
一般財団法人 住友病院 腎臓・高血圧内科 診療主任部長 阪口 勝彦 先生

一般財団法人 住友病院

腎臓・高血圧内科
診療主任部長 阪口 勝彦 先生

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