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なんでも相談室

2014年スマイル春号
記事の内容、執筆者の所属等は発行当時のままです。

PDを続けていると「透析の効率が悪くなる」と言われましたが、「透析の効率が悪くなる」とは、どういうことなのでしょうか? また、効率が悪くなると、結果としてどういった症状が出てくるのでしょうか?

(63歳 女性 PD歴4年)

腹膜透析を長期間続けていると、余分な水分や、電解質異常、尿毒症毒素を調整してくれる腹膜が"疲れて" きます。このため腹膜の働きが低下してきます。腹膜透析は自分の腹膜を透析膜として使用して行うものですので、腹膜の働きが低下すると十分な効果が得られなくなります。そうすると、水分と塩分の除去がうまくいかなくなり、体がむくんだり、血圧が上昇したりして、心臓に負担がかかるようになります。状況によっては血液透析への移行が必要になるかもしれません。濃度の濃い透析液を使用するという方法もありますが、そうすると腹膜へのダメージが大きくなり、腸管同士がベタベタと癒着し、それをフィブリンという物質が固い膜状に覆ってしまう、被嚢性腹膜硬化症という非常に重篤な病気になってしまうこともあります。そうならないために、定期的に腹膜の働きを調べる腹膜平衡試験(PET)という検査を行い、腹膜の障害度を確認していくことが大切です。

回答者
国立病院機構 北海道医療センター 腎臓内科 医長 山村 剛 先生

国立病院機構 北海道医療センター

腎臓内科 医長 山村 剛 先生

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