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患者の達人

2015年スマイル春号
記事の内容、執筆者の所属等は発行当時のままです。

旅行に、写真に、
家族の資料集づくりに
有意義な時間を過ごしています

患者の達人

登川 吉雄さん(83歳)

PD歴:6ヵ月
社会医療法人友愛会 豊見城中央病院

腎臓病と30年近く付き合ってきている登川吉雄さん。病状はもちろん、PDについてもきちんと理解し、治療に取り組まれています。PD導入後も趣味の旅行や写真撮影、家族の歴史が詰まった資料集の編集など、忙しい毎日を送っています。

PD導入の背中を押してくれた孫のひと言

小学校教員として教頭まで務められた登川さんは、働き盛りの53歳で急性腎炎を発症。1年間の休職を余儀なくされました。以来30年近く通院治療を続けてきましたが、次第に病状が進行し、数年前に慢性腎炎と診断されました。

「かかりつけ医から腎臓病の専門医に診てもらうよう勧められ、豊見城中央病院を紹介されました。受診してみると、他科の医師との連携がしっかりしているし、他のスタッフも親身になって対応してくれ、チーム医療の体制が確立していると感心しました。皆さん人間味豊かで話しやすく、安心して療養できています」と笑顔で話す登川さん。しかし、「いよいよ透析を考えなければならなくなった時は、"来たか…"と思いました」とふり返ります。

「透析というと血液透析(HD)しか知りませんでしたが、自宅で行う腹膜透析(PD)の存在を知り関心を持ちました」。詳しい説明を聞き、気持ちはPDに傾きましたが、「実際の生活ではどうなのか…」との不安があり、なかなか決心できなかったそうです。そこで「二世帯住宅で共に暮らす長男家族にも説明を聞いてもらったところ、孫がまっ先に『家でした方がいい』とPD導入に賛成してくれました。その言葉で決意することができたのです」。

現在の登川さんの治療パターンは、起床後8時にバッグ交換、その後12時に排液をして、20時に注液。「最初はややこしいと思ったこともありましたが、実際に始めると難しい操作はなく、すぐ慣れました。出口部を清潔に保つことには気を使いますが、病院で教わった通りに行えば大丈夫。それでも、やはり家族の理解と協力が大事だと実感しています」。

現在は体調も良く、食事制限を守りながら、1日3食の食事を楽しまれているという登川さん。特に朝食には沖縄風の具だくさん味噌汁を欠かしません。「妻の作る温かい味噌汁が元気のもと」とにっこり。また、体を動かすために、庭の手入れを日課にしているそうです。

お世話になっている病院スタッフに囲まれて お世話になっている病院スタッフに囲まれて。後列左から猪俣優人看護師、具志堅公看護師、永山聖光先生、平良千夏看護師。前列左から上原香代子看護師、登川さん、玉寄しおり先生。

いち腎臓病仲間として、PD検討中の方ともお会いします

共に旅行が好きで、若い頃から国内・海外への旅を楽しんできた登川さんご夫妻は、PD導入後も定期的に登川さんの運転する車で沖縄本島北部の自然の多く残るヤンバルへの一泊旅行に出かけています。「できるだけヤーグマイ(家にこもること)のないようにしています」。そんな登川さんの毎日に、最近新たな活動が加わりました。それは病院から依頼を受け、PD検討中の患者さんにお会いすること。

登川さん自身、PD患者さんと直接話したことで、いくつもの不安を安心に変えることができたと言います。「いちPD患者、そして腎臓病仲間として、操作や実際の生活について話したり、時には出口部を見ていただいたりもしています」。

「PDで得られる時間を有効利用したい」と話す登川さん。このほかにも趣味の写真撮影を楽しんだり、家族の歴史をまとめた「登川家資料集」を編集したり、様々な活動に取り組んでいます。「夫婦共々多趣味で忙しい毎日を送っています。これからも互いの体に気を配り、充実した日々を過ごしていきたい」と力強く語ってくれました。

家系図の編集をきっかけに「登川家資料集」の制作を20年以上続けています。 琉球王朝の高官・鄭義才の子孫である登川さん。家系図の編集をきっかけに「登川家資料集」の制作を20年以上続けています。
病院スタッフからのメッセージ

社会医療法人友愛会 豊見城中央病院 内科(腎臓・リウマチ膠原病内科) 永山 聖光 先生

PDについてきちんと理解されていて、真面目な患者さんです。これからも趣味を楽しんで、元気な日々を過ごしていただきたいです

玉寄 しおり 先生

PD検討中の患者さんと面談してくださり、感謝しています

看護師 平良 千夏さん

旅先でのPDの様子を写真で報告してくれるなど、教わることも多いです。これからもよろしくお願いします

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